今日、「世界最速のインディアン」を観た。すばらしく爽やかな気持ちにさせてくれると同時に、人生をいかに生きるべきか深く考えさせられる映画でもあった。すっかりダイアリーをつけるのをさぼっていたけれど、この映画を観てとても大事なことを学んだので、忘れないようにきちんと書きとめておきたい。

スマイルBEST 世界最速のインディアン [DVD]

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主人公のバート・マンローは、困ったことがあると見知らぬ人に声をかけ、割と図々しく頼みごとをするのだが、その雰囲気が憎めないので、相手が喜んで助けてくれる。これって、無邪気な子供を観ると誰もが優しくなるのと同じ気がする。斜に構えたところが一切なく、相手を疑う気持ちもみじんもない。あと、夢があるから、ということもあるのかもしれない。
それと比べて自分の精神的態度はどうだろうか。何を聞いても、額面通りに受け取らず、裏があるんじゃないかと常に考えてしまったり、初めて会った人と打ち解けるにも時間がかかるし、つい疑いの気持ちを持ってしまうことが思考の癖のようになってしまっている気がする。でも、この映画を観て、自分はそんな生き方をしたいんじゃないということに気がついた。無邪気さと明るさと夢を持つ、魅力ある人になりたい、そして、見知らぬひとのこともまずは信頼することができて、結果、人が助けてあげたくなるような人になりたい。
もうひとつ。夢を持つことはとても大事だけれど、それは必ずしも、人の役に立つことに限らなくても良いんだと気がついた。ついつい恰好をつけて、夢というからには、「人に語れ」なければならないと考えてしまっていたような気がするが、そんなことはないんだと気がついた。
できるならば、バート・マンローのような老い方をしたいものだ。