人間の器量 (新潮新書)

人間の器量 (新潮新書)

心に残った点、3つメモ。

一.愚説愚論を聞くべし。一を聞いて十を知ってしまうのが閣下の短所である。
二.地位が下の人間が、閣下と近い意見を述べたらすぐに採用すべし。他人の論を褒め、採用しないと徳は広がらない。
三.怒るべからず、怒気怒声は禁物。
四.事務の処断は、急ぐべからず。即決せずにぎりぎりまで待つべし。
五.閣下が人を嫌うと、向こうも閣下を嫌うようになる。進んで、嫌いな人との交際を求めるべし。

親になると自分の親の事が分かってくる。(中略)育っていく子供と共にいる事は、人生をもう一度生き直す事に等しい。

結局、気にかける人、心を配る人の量が、その人の器量なのだと思います。自分の事しか考えられない人は、いくら権力があり、富があっても器はないに等しい。