ITとカースト インド・成長の秘密と苦悩

ITとカースト―インド・成長の秘密と苦悩

ITとカースト―インド・成長の秘密と苦悩

図書館で借りて、2時間ほどで読み終えることができました。この本は、エッセイとまでは言いませんが、筆者が取材・体験したことを、特にきちんと構造化するもことなくとりとめもなく書き綴り、それに、筆者による、きちんと検証されていない印象と感想を付け加えた本です。近年のインドで起こっている変化についての断片的な情報・一資料としては役に立つかもしれませんが、インドを理解するうえでの普遍的なパースペクティブを提供してくれるかといえば、否です。参照している統計資料も少ないし、インドの歴史についての考察も旅行用ガイドブックに記載されているレベルを越えていません。こういう本は、買ってまで読む価値がないので、図書館で借りて読めるのは何より。