As good as it gets

As good as it getsは、Nikonデジタルカメラに関する記事。画素数を軸に競争するのを止め、価格を軸に競争するそうだ。具体的には、画素数は610万画素に押さえる一方で、価格は今までの900ドル前後から300ドル以上下げたデジタル一眼レフカメラを発売する。この戦略をとる理由は2つある。ひとつは、画素数をこれ以上上げても、現像・印刷などの技術に制約があるため、最終的なアウトプットの画質の向上はほとんど得られないこと。そしてもうひとつは、低価格でユーザー層拡大が望めることだ。
こういうのも、クリステンセンのdisruptive innovationのひとつですね。
Nikonのこの戦略は他社も容易に模倣が可能と思われるので、これだけでは長期的な競争優位にはつながらないと思う。今まで一眼レフを使ったことのないユーザー層を取り込み、かつ彼らを一過性ではないロイヤルユーザーとして維持する仕組みを同時に作ることが大事でしょう。